グリンのおもしろダイアリー

趣味のこと、大好きなジュリーのこと、家族の面白かった会話など、覚えておきたいことを書き留めて行こうと思います。

本の紹介と感想「沢田研二大研究」

國府田公子さん著

ジュリーの、半世紀に渡る活動を一冊にまとめた本。長年にわたって、ジュリーのライブコンサート、音楽劇、映画などなど数えきれないくらいの活動の詳細、また、ジュリーがライブなどで語った内容を克明に書き記した本。

ジュリーのことや時代背景を知りたくて、いろんな本を読み漁っていたときに、見つけました。

レビューを見たら分かりますが、ものすごく評価が分かれていますね。

原因のひとつは、本のタイトル価格なのかなぁ、と思います。

読者が知りたいことと書いてあることのミスマッチが残念ながら発生している、それは、タイトルに「大研究」という言葉が入っているから。

国府田さんはブログと同じ、Julie’s worldにしたかったという話もあります。確かに、ブログを拝見している者としても、そのほうが納得がいきます。私がタイトルをつけるなら、売れる、売れないは別として、沢田研二、〇〇年の歩み」とか、沢田研二、その足跡 ~いちファンの記録~」みたいな感じになるでしょうかね。「・・・大研究」は、出版社が、この題名なら売れるだろうと思って付けたタイトルと価格だったのでしょうね。

さて、私は、この本をジュリーの足跡の記録としてとても貴重なものだと思いました。

私がライブに行き出してからはっきり分かったのは、「ろくに取材もせずに記事を書いている週刊誌が多くある」こと。ライブに足を運んでいるなら絶対にあんな文章にはならないはずなのに、と思う記事がいくつもあった。適当なもんだな、とあきれてしまう。沢田研二、とさえ書けば売れると思っているのでしょう。ジュリーがいつもライブで言ってますもんね。「そんなん、買うたらあかん、立ち読みでええねん。」

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ライブがあると、多くのファンブログにその時の模様や、MCの内容が載ります。私もをれを読んで、皆さんよく覚えている、記録しているなぁ、と感心します。でもそれは今の時代だからこそ、知ることができる。ブログもTwitterもなかった頃のことを知ろうとしても、調べようがない。当時、多くの週刊誌や新聞が、好き勝手に面白おかしく書き立てたであろうことが、この本には、ジュリーの語ったことを、細かく、おそらく表現も覚えている限りの正確さで、書かれていると思う。

後追いファンの私としては、週刊誌の内容は信頼できないけれど、ブログをいつも拝見している國府田さんの書かれていることはとても信頼できるのです。

切り取った情報や、憶測で書かれた情報ではなく、沢田研二が自らの言葉で語った言葉しか信じられない私にとっては、このような「語録」ともいうべきものはとても貴重なものです。

そういう意味で、ジュリーの真実を知りたい人に、お勧めです!

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