前回のつづき・・・
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気の毒だった、有能なパートさん達
会社が移転する前の話
3人のパートさん達がいた。彼女たちはそれぞれ週3回程度の勤務契約で、シフトを組んで出勤していた。
通常、シフトなんかは、正社員が各パートさんに希望日を出してもらって組むものだと思うが、一人いる正社員A子は年も若くて頼りないし、その上司は何も考えてなくて、というより面倒なことはやらない人。3人で相談してくれたらいいと丸投げだった。
しかし、まとめ役のような人がいて、また3人とも大人だったのでうまくやってくれていた。
私は部署が違っていたので日常的に話すことは少なかったが、その3人が揃う日は外でランチをすることに決めていたそうで、時々私も誘ってくれた。
情報開示がまったくない!?
あるとき、三人が怒っていた。
移転することを社員さんの雑談で知ったが、上からは何の報告も説明もない、と。
いつなのか? どこへ? 自分たちは行くのか行かないのか?
まったく説明がないという。
正社員には朝礼ですでに発表されていたので、その範囲で私の知っていることを伝えたが、余りにもひどい。
もともとこの件についても、役員レベルの人たちは細かなことまで考えていないようで、「最悪一か月前に言うか、一か月分払ったらええんやろ」と思っていることを知って唖然としてしまった。
他にも言い出したらキリがないくらい、いろいろあったのだが・・・
パートの働き方は会社で随分違うと思うが、この会社では明らかに「会社の都合のいいように」しか使っていなくて、これ以外にも、それはないでしょお!と思うことが度々あった。
忙しいときは残業してくれ、と頼むくせに、暇なときは明日仕事ないから休んで、と言った具合。
基本の考え方に、
嫌ならやめてもらったらいい、また雇えばいい
というのがはっきりしていた。
パートの方が正社員よりもはるかに優秀
こういうことは意外とあることなのかもしれないが、、、。
パートさん達は過去に正社員で働いていた人も多いし、他のパート経験もあったり、社会的な常識、とりわけ今の常識のある人が多い。人との距離の取り方も、この時の三人は抜群にうまかった。家庭を持って仕事をしているから段取りも良いし、いろんなことに気が付く。スマホやPCも普通に使える。
一方、正社員の人達の方がこの会社しか知らない人が多くて、年配の人は頭の中が平成ですらなく、昭和だったりする。
若い人もスマホは持っているけどゲームばっかり、会社の防災メールの訓練発信でも、きちんと返ってこないし。
書類関係も然り。年末調整の書類も、交通費の届け出も、まともに書けない人が多くて唖然としてしまう。つまり、上に立つ人が長年にわたってキチンと教育してこなかった証拠なんだけど。
スポーツでも勉強でも、教える人が変わるとグンとできるようになったりするけれど、会社も同じで、上に立つ人で社員は全く違うことがよくわかる。
よく出来る正社員は辞めて行った
そんな感じだったので、営業などでこの人はなかなか良いではないか、と思った人ほど、辞めていってしまう。
採用の時も感じたことがある。社長が、自分より優秀そうな人は採らないんだよね。
「うちの社風と合わない」なんて言ってたけど。確かに合わんけど。彼のことを考えたら、ここは採用されなくてよかったね、と思ったよ。
で、一応、私の退職日は決まりましたが・・・(自分で決めたわけですが)
・・・つづく